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第54回関西バイオポリマー研究会「バイオマス材料と医療材料(5)」

開催日時 2015年2月10日 13:00~17:55
場所 京都工芸繊維大学 総合研究棟(13号館)4階 多目的室
参加費用 無料
参加人数 定員 100名
主催

産総研バイオ材料コンソーシアム、京都工芸繊維大学創造連携センター

プログラム

13:00~13:05
 挨拶
 関西バイオポリマー研究会 代表 酒井 清文

13:05~13:45
 「三次元ヒト生体組織モデルの構築と医療・創薬分野への応用」
  大阪大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 松崎 典弥 先生

 様々なヒト細胞(特にips細胞由来の様々な細胞)を組み合わせて三次元構造の組織体を構築し、再生医療や創薬開発へ応用することが期待されている。 そのためには、細胞-細胞間の接着を三次元的に制御することが重要である。本講演では、ナノメートルサイズのタンパク質薄膜で細胞-細胞間接着を制御する「細胞コート法」による三次元組織構築と、特に三次元癌モデルについての応用について紹介する。


13:45~14:25
 「カニ殻由来の新繊維「キチンナノファイバー」の利用開発」
  鳥取大学大学院 工学研究科 化学・生物応用工学専攻 伊福 伸介 先生

 キチンはカニやエビの殻の主成分であり、天然にはナノファイバーの形状で存在する。本発表ではキチンナノファイバーの単離方法とその利用開発について生体機能を中心に紹介する。


14:25~15:10
 「動的架橋を利用したスマートポリマー材料の設計とその応用」
  関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 宮田 隆志 先生

 外部刺激に応答して構造変化するポリマーは,刺激応答性ポリマーやスマートポリマーと呼ばれている。スマートポリマーの応用範囲は幅広く,医療・環境・エネルギー分野など多岐にわたる。本講演では,スマートゲルを中心とした革新的なスマートポリマー材料の設計コンセプトと応用例を紹介する。


15:10~15:25
 - 休 憩 -


15:25~16:05
 「リアクティブブレンドによるポリ乳酸の機械特性向上」 
  滋賀県東北部工業技術センター 神澤 岳史 先生

 リアクティブプロセッシングを利用したポリ乳酸系ポリマーブレンド、中でもラジカル発生剤を用いたポリ乳酸のグラフト化反応や、ポリ乳酸/ポリカーボネート系3成分リアクティブブレンドについてそれぞれ紹介する。


16:05~16:50
 「ナイロン分解酵素の分子設計とモノマー化を考慮したポリマー開発」
  兵庫県立大学大学院 工学研究科 物質系工学専攻 根来 誠司 先生

 合成ポリマーの再資源化には、モノマー化が容易なポリマー素材と、分解機能・安定性が向上した酵素の開発を連動させた戦略が有効である。本講演では、立体構造を基盤としたナイロン分解酵素の分子設計とナイロンの酵素的モノマー化について紹介する。


16:50~17:50
 「生体吸収性高分子から生分解性プラスチックを経てバイオベースポリマーへ」
  京都工芸繊維大学 木村 良晴 先生

 過去30数年にわたってポリ乳酸に代表される脂肪族系ポリエステル材料の開発に取り組んできたが、こんなにも長い間、同じポリマーを研究対象とすることができたのも、この材料に対するコンセプトが10年単位でシフトしていったからだと思っている。すなわち、80年代は “Bioabsorbable polymer” として、90年代は”Biodegradable polymer”として、そして今世紀に入ってからは”Biobased polymer”として、少しずつ開発目標を変えながら研究を進めることできたのである。これらのコンセプトは、いずれも普遍的な要素であり、今後も研究対象としての重要性は変わらない。ここでは、その開発動向を中心に演者の経験を述べてみたい。


17:50~17:55
 総会
 産総研バイオ材料コンソーシアム  中山 敦好

       
交流会


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お問い合わせなど

【お申し込み・お問い合わせ】
産業技術総合研究所 関西センター 健康工学研究部門 生体分子創製研究グループ
産総研バイオ材料コンソーシアム事務局
TEL;072-751-9522 FAX;072-751-8370 E-mail;kansaibio-ml@aist.go.jp

当日参加も可能ですが、事前申込を受け付けています。(別添 参加申込書をご覧下さ
い)
事前申込締切 : 平成27年 2月 3日(火)



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