京都工芸繊維大学 研究推進本部は11月22日,京都市の松ヶ崎キャンパスにて第13回全国VBLフォーラム「チャレンジ精神・創造力」を開催しました.
全国VBLフォーラムは,全国のVBL(ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー)および産学連携支援組織の情報交換を目的としており,13回目を数える今回のフォーラムは,昨年の横浜国立大学での開催に引き続いて行われるものです.
フォーラムは,講師として招聘された 橋本 忠朗 氏(Six Point Materials, Inc, CEO)より,日本と海外での起業家を取り巻く環境の違いや,日本においてベンチャー企業を増加させるために必要な施策等について自身の経験談を交えた講演がなされ,引き続き,本学の教授,特任教授等から,企業や海外の大学と連携したアントレプレナーシップ教育に関する講演等が行われました.さらに,文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課長 坂本 修一 氏及び同省 高等教育局 大学振興課大学改革推進室長 井上 睦子 氏より,科学技術政策や今後の起業家育成の方針に関する講演が行われ,その後の質疑応答では予定の時刻を超過するほど積極的に意見が交わされました.講演後,講演者らによるパネルディスカッションが行われ,起業家,企業,大学,政府それぞれにおいて課題を共有する必要がある等の声があげられました.
【プログラム】
・開会挨拶
古山 正雄 (京都工芸繊維大学長)
・講演 「日本でいかにベンチャーの起業を増やすか-シックスポイントマテリアルズの事例からの考察-」
橋本 忠朗 氏 (SixPoint Materials, Inc, CEO/CTO)
・講演「日本の半導体の復活へ向けて-窒化物半導体が拓くパワーエレクトロニクス-」
上田 大助 (本学 グリーンイノベーションセンター 特任教授/元パナソニック株式会社R&D本部 主席技監)
・講演 「大学における事業志向研究デザインと実践 -価値創造のフレームワーク-」
門 勇一 (本学 電気電子工学系 教授/元 NTT マイクロシステムインテグレーション研究所 理事
/大阪大学EDGEプログラム事業志向研究デザインプログラム開発責任者)
・ワーキング報告 「アントレプレナーシップ教科書(中央経済社)の完成,刊行について」
竹本 拓治 氏 (福井大学 産学官連携本部 准教授)
・講演「ME310/SUGAR: Innovation on a global scale through design thinking」
Sushi Suzuki (本学 グローバルエクセレンス 特任准教授/ 元 Stanford Univ. ME310 Executive Director )
・講演「今求められる大学発イノベーション」
坂本 修一 氏 (文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課長)
・講演「社会と協働した大学院教育改革の取組と展望」
井上 睦子 氏 (文部科学省 高等教育局 大学振興課大学改革推進室長)
・パネルディスカッション「研究成果の社会実装化に向けて」
パネリスト: 橋本 忠朗 氏 | 上田 大助 | 門 勇一 | Sushi Suzuki | 竹本 拓治 氏
・閉会挨拶
森 肇 (本学 理事・副学長/研究戦略推進本部長)