ショウジョウバエは病原微生物が侵入した時にそれらを殺菌する効果のあるペプチドを誘導する。これらの中にョウジョウバエの白血病モデルを抑制する効果があることを見出した。それらは哺乳類にも保存されており、新たな抗癌剤として期待できます。
研究者紹介ページ
応用生物学系
井上 喜博
Yosihiro H. Inoue
応用生物学系
井上 喜博
Yosihiro H. Inoue

井上 喜博 教授
- 1994年04月~ 名古屋大学大学院理学研究科 助手
- 1997年04月~ 愛知県がんセンター研究所 主任研究員
- 2009年03月~ 京都工芸繊維大学 准教授
- 2018年04月〜 京都工芸繊維大学昆虫先端研究推進拠点昆虫バイオメディカル研究部門長
- 2020年02月〜 京都工芸繊維大学 教授
所属学会: 日本分子生物学会、日本細胞生物学会、日本遺伝学会、日本ショウジョウバエ研究会
生物モデルを用いたアンチエイジング物質及び治療薬候補の同定
昆虫(ショウジョウバエ)はヒト疾患遺伝子の多くを有するので、病気の発症メカニズムを遺伝子レベルで明らかにするのに優れたモデル系になる。これまでに早老症、糖尿病、白血病のモデルを作製して、生体老化やこれら疾患の発症機構の研究を進めている。加えて、早く老化する系統を用いれば、老化を遅延させる薬剤や食品、天然物の効果を短時間で評価できる。実際に食べて効くアンチエイジング物質の単離、同定に成功し、それらの作用機構も明らかにしている。上記の生物モデルは治療薬の1次スクリーニング系としても有用である。

その他の研究内容