研究者紹介ページ
基盤科学系
室谷 岳寛
Murotani Takahiro
基盤科学系
室谷 岳寛
Murotani Takahiro
室谷 岳寛 助教
- 2019年4月~ 日本学術振興会 特別研究員(DC2)
- 2021年4月~ 京都大学数理解析研究所 研究員
- 2021年5月~ 京都大学数理解析研究所 特定研究員
- 2022年4月~ 日本学術振興会 特別研究員(PD)
- 2024年4月~ 京都工芸繊維大学 助教
所属学会: 日本数学会
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様々な体上での遠アーベル幾何学の展開
代数多様体(≒多項式で定まる図形)のエタール基本群は,「幾何」と「数論」が絡み合ってできた,非常に興味深い対象です.数学者Grothendieckは,「遠アーベル多様体」(未定義語)なるある種の代数多様体は,そのエタール基本群から「復元」されるであろうと予想しました.この予想に関してはGrothendieck自身の想定を遥かに超え,様々な体(四則演算ができる体系)上で(即ち様々な”数の世界”の元を係数にもつ多項式で定まるある種の図形に対して),肯定的な結果が知られています.これを踏まえ私は,エタール基本群から元の代数多様体の情報が「復元」されるような「遠アーベル的現象」がどのような体上で見られるかを研究し,「遠アーベル性」なる性質の本質へのアプローチを試みています.