若年者におけるサルコペニアの検討
サルコペニア(骨格筋量減少と筋力低下・運動機能低下)が高齢者で問題化していますが、近年若年者に「やせ」が増えています。若年時の筋肉量減少は将来の糖尿病発症や健康寿命の短縮に繋がります。我々はその実態解明を試みています。
研究者紹介ページ
基盤科学系
荒井 宏司
Arai Hiroshi
基盤科学系
荒井 宏司
Arai Hiroshi

荒井 宏司 教授
- 2006年05月~ 京都大学大学院医学研究科 内分泌代謝内科 講師
- 2008年04月~ 京都工芸繊維大学 准教授
- 2012年04月~ 京都工芸繊維大学 教授
所属学会: 日本内科学会、 日本内分泌学会、 日本糖尿病学会、日本高血圧学会、全国大学保健管理協会
脂肪細胞の分泌するホルモンの意義
ホルモンとは、血流を介して情報を伝達する生理活性物質の総称です。さまざまな臓器や組織がホルモンによって情報を交換し人体の統合性と恒常性を保っています。脳下垂体、甲状腺、副腎といった古典的ホルモン産生臓器(内分泌臓器)以外に、近年、脂肪組織、筋肉組織、骨組織などもホルモンを産生し情報伝達に関与していることが明らかになりました。脂肪組織はエネルギーを貯蔵するだけでなく、多彩なホルモン(アディポカイン)を分泌して、その時々の栄養状態に応じて他の臓器をコントロールしています。肥満に伴う代謝異常(メタボリックシンドローム)が起こるメカニズムのひとつとも考えられています。我々は脂肪細胞に発現しているホルモンとその受容体の意義を明らかにしようとしています。
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