近代建築史の動的再解釈:欧米主要国の周縁地域における近現代建築の来歴を紐解くことで,近代建築が必ずしも成立当初から正統的な発展史を辿ったわけではなく,土地ごとの歴史性や地域性の中で迂回や後退を含みつつ受容されたことを詳察しています。
研究者紹介ページ
デザイン・建築学系
朽木 順綱
KUTSUKI Yoshitsuna
デザイン・建築学系
朽木 順綱
KUTSUKI Yoshitsuna
朽木 順綱 教授
- 2000年04月~㈱昭和設計 企画設計部
- 2002年12月~京都大学 助手
- 2007年04月~京都大学 助教
- 2017年04月~大阪工業大学 准教授
- 2024年04月~京都工芸繊維大学 教授
所属学会: 日本建築学会、日本建築設計学会、日本デザイン学会、意匠学会
建築思想と建築設計を架橋するための理論と空間の構築
建築設計を下支え,あるいは触発するような理論的研究である,建築論を専門としています。とりわけ西洋近代における建築思想の展開と可能性について,様々な建築家の言説と作品の分析を行ってきました。具体的には,近代以降の合理主義や機能主義に対して批判的な視点をもち,以後の地域主義への導きとなった建築家らの思想を「カウンター・モダニズム」という独自の視点のもとで再評価し,その現代的意義について考察しています。
一方,こうした理論的研究に加え,近年ではデジタル技術を応用した歴史的建造物や街区などの3D復元やVR検証などにも取り組んでおり,これまで分析してきた建築家の思想的側面が,どのように建築空間へと反映されているのかを実証的データとして可視化し,設計情報としての構造化を試みています。
その他の研究内容