欠陥のある周期楮からの電磁波散乱特性解析:
(完全な)周期構造の一部が不規則に欠陥を持つ場合の散乱の理論解析に取り組んでいます。電磁波散乱特性から、欠陥の位置や状態を非接触に推定するための基礎研究になります。
研究者紹介ページ
電気電子工学系
田村 安彦
Tamura Yasuhiko
電気電子工学系
田村 安彦
Tamura Yasuhiko
田村 安彦 助教
- 1993年04月~ コナミ(株) 研究員
- 1994年05月~ 京都工芸繊維大学 助手
- 2007年04月~ 京都工芸繊維大学 助教
所属学会: 電子情報通信学会
周期表面でのイメージグリーン関数の方法
周期表面や構造からの電磁波散乱回折解析は、不規則海面散乱解析としてリモートセンシング分野、分光素子・フィルタ・カップラ・漏洩波アンテナの設計等で光学や電磁波工学分野において重要です。従来、積分方程式法は基準解が得られる厳密手法として知られ、散乱・回折特性の指針や他手法(微分法,有限要素法,FDTD法等)の妥当検証にも極めて有効でした。しかしながら、周期グリーン関数が臨界波数に対し全空間で発散するため、レーリー波数を含めた臨界波数入射とその近傍では使えなくなります。一方、提案するイメージグリーン関数の方法は、影理論とそのような発散を生じない周期イメージグリーン関数を用いるため、臨界波数を含む全波数で有効です。また、周期が波長に対して非常に長い周期表面の計算にも適しています。
その他の研究内容