研究者紹介ページ
デザイン・建築学系
中山 利恵
Nakayama Rie
デザイン・建築学系
中山 利恵
Nakayama Rie
中山 利恵 准教授
- 2006年06月~ 有限会社 金沢設計[(株)降幡建築設計事務所金沢分室 ] 所員
- 2013年10月~ 東京大学 生産技術研究所 協力研究員
- 2014年04月~ 金沢美術工芸大学 環境デザイン専攻 実習助手
- 2015年12月~ 京都工芸繊維大学 助教
- 2020年12月~ 京都工芸繊維大学 准教授
所属学会: 日本建築学会、建築史学会、北陸都市史学会、文化財建造物保存修理研究会
日本の木造建築における「洗い」と「古色塗り」
私は木造建築の木肌を洗って新しく見せる「洗い」と、色付けをして古く見せる「古色塗り」の歴史研究を行っています。日本において建築の経年美を考察する時、建築の新しさを愛でる文化としては伊勢神宮に代表される「式年造替」が挙げられます。一方で茶の湯に見られる「さび」もまた古びを愛でる日本独特の美意識として認識されています。この一見相反する美意識がいかに形成され、経年した日本建築の視覚的印象が操作・調整されてきたのかを、「洗い」「白削り」「古塗り」「色付け」といった、建築の表層処理技術の歴史から検証する事が研究の目的です。近年は、北欧における「ソープフィニッシュ」など、海外との類似技術との比較研究も進めています。