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研究者紹介ページ

応用生物学系

小谷 英治

Kotani Eiji

小谷 英治 教授

  • 1995年04月~ 京都工芸繊維大学 助手
  • 2007年04月~ 京都工芸繊維大学 助教
  • 2008年01月~ 京都工芸繊維大学 准教授
  • 2018年01月~ 京都工芸繊維大学 教授

所属学会: 日本蚕糸学会(令和6年度日本蚕糸学賞受賞)、日本生化学会、日本分子生物学会

該当するSDGs

遺伝子組換え技術によるカイコの改変研究

カイコの遺伝子組換えにより、絹糸腺での遺伝子発現を操作することで、有用な性質を持つカイコを作ることを目的としています。特に、モンシロチョウの細胞障害性タンパク質を活用して絹糸腺の働きを改変し、生糸成分を含まないセリシンのみでできた繭、セリシンを含まないフィブロインだけでできた繭を人工的につくることに成功しました。こうした繭からは、セリシンとフィブロインが別々に取り出され、それぞれの成分の特性を活かし、細胞の増殖や分化を制御する機能が付与された細胞培養素材が生み出されてきました。さらに、完全に繭糸を吐かないカイコもつくりましたが、このカイコの蛹は繭生産のための栄養素を温存し、これを使ってタンパク質をより多量に合成する性質を持つようになり、ワクチンや薬のタンパク質をつくるためのバイオファクトリーとして活用できることがわかりました。こうした技術をさらに発展させ、繭タンパク質や個体を活用した新しいバイオテクノロジー技術の創生を目指しています。

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