群れ、自己組織化、創発、予期、空間認知、注意、視線、記憶
ミナミコメツキガニ、アユ、シオマネキ、ダンゴムシ、ヒト
数理モデル、室内実験、野外実験、位置計測、視線計測
研究者紹介ページ
情報工学・人間科学系
村上 久
Murakami Hisashi
情報工学・人間科学系
村上 久
Murakami Hisashi
村上 久 助教
- 2021年01月~ 京都工芸繊維大学 助教
所属学会: 日本動物行動学会, 日本認知科学会
生命システムにおける部分と全体の共立
古いものの単なる並べ替えではなく、新しいことを知る/創造するとはどういうことか?このような問題意識のもと本研究室では人を含めた動物の想定外な振る舞いを、個体と集団の両方のレベルで研究していきます。動物の群れは個体の集合体でありながらまるで一つの生き物のように振る舞います。この群れにおいて、一見対立する個体の自由な運動と集団の全体性は、むしろ共立する、そのような描像をカニや魚や歩行者の群れの実験とモデルを通して示してきました。こうした部分と全体の関係は、多様な感覚情報により意思決定する一個体においても見出せます。記憶情報のみを頼りに逃避するはずのカニが想定外の状況では視覚に開かれているのです。このように我々は、いかにして生命システムが、部分と全体の緊張関係のなかで特定の文脈に固定されることなく他の文脈に開かれていくか、をテーマに研究していきます。
その他の研究内容