大気圧低温プラズマに関する農業・食品分野への応用研究
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応用生物学系
井沢 真吾
Izawa Shingo
応用生物学系
井沢 真吾
Izawa Shingo
井沢 真吾 教授
- 1995年08月~ 京都大学食糧科学研究所 助手
- 2001年04月~ 京都大学大学院農学研究科 助手・助教
- 2009年02月~ 京都工芸繊維大学 准教授
- 2024年01月~ 京都工芸繊維大学 教授
所属学会: 農芸化学会、生物工学会、分子生物学会、生化学会、酵母研究会、アメリカ微生物学会 等
醸造過程の酵母の生理に関する基礎および応用研究
アルコール発酵によって糖からエタノールを産生する酵母(学名 Saccharomyces cerevisiae)は、日本酒やワインなどの酒類醸造やパン作り、バイオエタノール製造などに利用される最も身近な有用微生物です。一方、高濃度のエタノールはタンパク質の変性や細胞増殖の阻害を引き起こす毒物でもあり、消毒などにも利用されています。エタノールを産生する酵母は他の生物と比べて高いエタノール耐性を示しますが、そのメカニズムは不明であり、これまで大きな謎とされてきました。当グループは、酵母がエタノールの毒性に対するレジリエンス(回復力・耐久力)を発揮して耐性を獲得するメカニズムを研究し、ヒートショックプロテインのHsp104とHsp70を主要構成因子とするバイシャペロンシステムが不可欠であることを明らかにしました。得られた知見を活用すれば、お酒やバイオエタノールの製造効率を飛躍的に向上させることや優良酵母の育種が可能になると考えられるため、様々な波及効果が期待されます。
その他の研究内容