医薬品の約20%にフッ素原子が含まれており、その化学的利点が明らかになっています。しかし、フッ素原子をもつ分子の合成は従来の合成法では困難なことがほとんどです。そこで上記の研究に加え、フッ素原子をもつ環骨格の構築法についても研究しています。
研究者紹介ページ
分子化学系
安井 基博
Yasui Motohiro
分子化学系
安井 基博
Yasui Motohiro

安井 基博 助教
取得学位:
- 2019年3月 博士(薬科学) (京都大学)
- 2016年3月 修士(薬科学) (京都大学)
- 2014年3月 学士(薬科学) (京都大学)
職歴:
- 2016年04月~ 日本学術振興会 特別研究員 (DC1)
- 2019年04月~ 神戸薬科大学 助教
- 2023年04月~ 京都工芸繊維大学 助教
所属学会: 日本薬学会、日本化学会、有機合成化学協会、日本フッ素化学会、アメリカ化学会
創薬を志向した未踏ヘテロ環骨格の創出
医薬品化学の発展によって、「薬になりやすい構造」が明らかになりつつあります。現在上市されている医薬品の約60%は含窒素ヘテロ環を含んでおり、ヘテロ環(=複素環)化学は医薬品の開発と密接な関わりを持ちながら進展してきました。しかし、合成上の制限を受けているために、未だその性質が明らかにされていない「未踏ヘテロ環」が多数存在します。私はそれらの合成法を探索することで、新たな医農薬品のシーズに繋がる新奇ヘテロ環骨格の創出とその応用について、研究を進めています。

その他の研究内容
知のシーズ集