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研究者紹介ページ

分子化学系

前田 耕治

Maeda Kohji

前田 耕治 教授

  • 1991年04月~ 神戸大学大学院自然科学研究科 助手
  • 1993年04月~ 福井県立大学生物資源学部 講師
  • 1996年04月~ 京都工芸繊維大学 講師
  • 1997年10月~ 京都工芸繊維大学 助教授
  • 2007年04月~ 京都工芸繊維大学 教授
  • 2018年04月~ 2021年3月 京都工芸繊維大学 副学長・教授
  • 2021年04月~ 京都工芸繊維大学 教授

所属学会: 日本分析化学会、日本化学会、日本ポーラログラフ学会、溶液化学研究会、電気化学会

該当するSDGs

人工生体膜におけるエネルギー変換反応の電気化学

液膜や脂質二分子膜のような人工膜系で、神経伝播のモデルとなる電位振動反応や呼吸・光合成のモデルとなるイオンと電子の共役透過反応を実現させて、その反応機構を電気化学的に解析する。電位振動においては、心臓細胞の拍動のように、異なる場所で生じる複数の振動が同期するための条件や機構を、膜電位とイオンの分配・吸着の関係を基礎に研究している。また、エネルギー変換のモデルとしては、生化学では重視されていない、イオンの膜透過と電子の膜透過の共役に注目し、それぞれが生体膜に局在化した部位で生じることに対応した実験系を構築して、両者の共役の原理、ひいては、エネルギー変換の熱力学、速度論についての新しい知見を獲得しようとしている。この原理にもとづいて、ミトコンドリア病や神経伝達阻害などのメカニズムと治療に関する情報が得られることが期待される。

その他の研究内容

1) エマルションの安定性評価:電気化学発光法を用いて光散乱法より短い時間分解能で粒径分布の変化を観察する
2) 各種生体膜のイオン透過特性評価:卵殻膜・クチクラ膜など生体由来膜のイオン透過・吸着・濃縮をボルタンメトリーで観察する
3) 銀電極を用いる環境中アニオンの定量:ハロゲン、イオウ、ヒ素などの環境での現場測定を目指し電気化学定量を行う

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