産学連携

【認知症本人・家族教室のためのテキストのデザイン】

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この成果により解決が図られた現在社会が直面する課題

 認知症は誰にでも起こりうる病気であり、またその患者数が増加傾向にある。患者とその家族が正しい知識をもち、医療関係者と円滑なコミュニケーションを持つことが喫緊の課題である。

成果

 認知症本人家族教室6回分に使用するテキストの構成、レイアウト、デザインをおこない、医療現場、介護支援センター等で開催される教室ですでに活用されている。

実用化まで至ったポイント、要因

 京都府医師会、京都府立医科大学附属病院、京都府地域包括支援センター、認知症の人と家族の会、弁護士会、司法書士会ほかの多岐にわたるワーキングメンバーと議論を重ね、あらゆる方面から実際に活用しやすいテキストの開発をおこなった。

研究開発のきっかけ

 京都府を通じ、京都地域包括ケア推進機構から研究開発の依頼があり、インフォグラフィックデザインによる社会活動を研究してきた当研究室との連携がはじまった。

民間企業等から大学等に求められた事項

 認知症の本人および家族教室のためのテキストのレイアウト、デザインをおこなう。

技術の新しい点、パフォーマンスの優位性

 専門的な医学用語や図表を認知症患者本人にも理解しやすいようにインフォグラフィカルなグラフィック表現をおこなった。1ページあたりの文字数を減らすためのイラストの活用、認識しやすいフォントの選定、余白を活かすレイアウトなど、多くの点で医学的配慮をともなうデザインを展開した。また京都府から発信するという点で和を感じさせる表紙イメージを工夫した。



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