産学連携

【保護犬・保護猫の里親を探すみどりのあしあとプロジェクト】

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この成果により解決が図られた現在社会が直面する課題

 現在、日本全国で年間4万3千頭におよぶ犬猫が殺処分されている。この数はここ数年減少しているとはいえ、まだまだ多い数である。この数をゼロに近づけるには行政だけではなく、一般の人々の意識を変える必要がある。

成果

 かもがわ動物クリニックを拠点とし、動物保護センター等に保護されている犬猫の引き取り手を見つけるための動物の名刺プロジェクトを展開した。

実用化まで至ったポイント、要因

 かもがわ動物クリニックの院長およびスタッフと研究室メンバーがミーティングを重ね、保護犬・保護猫の現状を把握したうえで、犬猫をペットとして可愛がる人々のコミュニテイの構築、保護犬・保護猫に関する情報交換としての動物の名刺プロジェクトを提案した。

研究開発のきっかけ

 かもがわ動物クリニックから研究開発の依頼があり、グラフィックデザインによる社会活動を研究してきた当研究室との連携がはじまった。

民間企業等から大学等に求められた事項

 保護犬、保護猫を多くの人々に効率的かつ効果的に紹介するための企画、システムおよびデザインの提案。

技術の新しい点、パフォーマンスの優位性

 ペットを可愛がる飼い主が同時に保護センターに保護されている犬や猫への動物愛護の精神を持つことを促すプロジェクトを目指した。動物の個性や飼い主の考えを反映できる名刺デザインとするために、多様なデザインのフォーマットの作成、さらにデザインの専門家以外でも運用可能なシステムの構築をおこなった。


[ファンディング、表彰等]京都新聞2019年6月21日掲載 



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