▼詳細
■研究の概要
携帯電話やPDAなどのカメラ付きモバイル機器を用いて撮影した写真データをその場で相手に送信する場合、現状では赤外線通信あるいは電子メールを利用することが考えられますが、相手の数だけ送信を繰り返したり、複数の相手を選択したりするのに手間がかかります。
本提案手法では、撮影したその場で効率的に複数の相手に写真データを送信するために、送信側のモバイル機器のカメラの撮影範囲に受信側のモバイル機器を収め、送信側がシャッタを押すことで、受信側のモバイル機器にデータを送信します。
なお、受信側のディスプレイに各受信機器固有の2次元画像パターンを提示し、これを送信側のモバイル機器のカメラでとらえることにより送信者が受信者を特定できるようにしています。
評価実験の結果、提案手法は従来手法よりも目的の相手を効率的に選択できること、写真撮影操作は一般的な操作であるため学習が容易であることがわかりました。