▼詳細
■研究の概要
ものづくりのプロセスにおいて数値シミュレーションの活用は有効です。本研究では、汎用PCにも実装することができる、高精度かつ高速演算が可能な計算アルゴリズム(等間隔デカルト格子をベースとした格子ボルツマン法に親和性の高い計算アルゴリズム)を開発し、肉眼では確認することが難しい流動現象の可視化や、その力学的評価を通して、ものづくりにおける最適設計支援を行います。従来の研究と比べて、特に、物体界面近傍における圧力分布をより精度良く捉える(流体力学的な境界条件を陽的に与える)ことが可能であり、アルゴリズムの簡易性(反復演算が不要)からも、並列計算時における良好なスケーラビリティが期待されます。適用事例としては、流体機械や生物内外流れに関連する分野を中心に研究を進めています。