▼詳細
■研究の概要
イベント会場などの公衆無線LANでアクセスポイントへのアクセスが途切れた経験はありませんか?このように通信が途切れる主な要因として、多数の無線LAN端末が一つのアクセスポイントに集中して膨大な数の無線データパケットにより無線チャネルが混雑することが考えられます。無線LAN端末が無線チャネルにアクセスするプロトコルとしてランダムな時間を待機してから無線チャネルが空いていると判断したときに送信を開始するランダムアクセスプロトコルが広く利用されています。しかし、多数の無線LAN端末が無線チャネルに競合アクセスする状況では、ほぼ同時に送信された無線データパケット同士の衝突が生じ、効率が低下してしまいます。本シーズでは、アクセスポイントからのACKパケットを受信した無線LAN端末が他の無線LAN端末と競合なく無線チャネルにアクセスできる成功優先の仕組みを取り入れることで伝送効率を改善することができます。