▼詳細
■研究の概要
色釉は、通常、釉、遷移金属酸化物、酸化鉛からなります。酸化鉛は、遷移金属酸化物を多く溶かす、発色を良くする、釉の融点を下げるなどのはたらきがあり色釉の特性を向上させますが、近年鉛の使用規制の観点から、無鉛色釉の開発が強く望まれています。その一つの方法として、セラミック顔料を利用した無鉛色釉があります。これは顔料が釉中に分散して着色しますが、顔料が釉に溶け込み消色するという問題が指摘されています。
そこで、釉中での顔料の挙動を調べ、セラミック顔料で得られる色の可能性を検討することを目的に研究を行っています。