▼詳細
■研究の概要
超音波エコー、X線、MRlに代表される医用画像診断は、これまで2次元静止画像が用いられてきましたが、最近では3次元静止画像、さらには動画像が活用されつつあります。動画像は組織の動きなど多くの情報が得られる反面、医師が直接読影するのはしばしば困難であり、画像工学的な診断支援技術が有効です。
我々は、医用超音波診断装置の出力する動画像から、組織の動き(動脈拍動)を画像処理によって選択的に抽出・可視化することに成功しました。
小児科専門医との共同研究により、動脈拍動抽出画像は新生児集中治療室(NICU)での頭部虚血性疾患診断への有効性が実証され、他の疾患への適用も検討されています。