▼詳細
■研究の概要
照明器具や信号機のLED化が進んでおり、これを利用した可視光無線が次世代通信方式として期待されています。既存の照明機器を利用するため省エネルギーで地球に優しく、また、電波法の規制がないため、どこでも簡単に通信環境を構築することが可能といった利点があります。高度化するITSシステムやGPS、電波が使用できない病院内での通信網としても期待されています。
本研究では、信号機やLED照明を光源とし、本来の照明要件を妨げずに通信が可能で、かつ雑音への耐性が高い高速大容量通信方式の開発を行っています。特に、雑音による信号劣化を抑えることができる通信方式として符号拡散変調を応用した通信方式を提案しています。また、提案方式を用いたLED信号機による屋外可視光無線通信システムの設計・評価を行い、屋外180mの距離にて良好な通信品質が得られることを実証しました。