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(終了しました)京都工芸繊維大学 研究シーズ発表会を開催します

 産学連携協力会では、会員の技術開発担当者、企画や経営部門の方、中小企業の経営者や営業部門の方を対象に、現代社会におけるホットな話題等をテーマとした講演会、大学教員の有する技術情報の紹介、会員企業の技術紹介・ニーズ紹介、その他、会員企業及び大学との連携を目的としたセミナーなどを例年開催しています。今年度はコロナ禍のリスクを回避するために、対面での開催に代わり研究シーズ紹介動画の配信を行います。

案内チラシ(PDF)ダウンロード

【日  時】令和4年1月14日(金)~28日(金)

【場  所】後日、配信用URLを申込のメールアドレス宛にお送りいたします。

【対  象】京都工芸繊維大学 産学連携協力会会員、一般企業

【申込方法】下記の申込専用フォームよりお申し込みください。

      https://www.kit.ac.jp/entry/view/index.php?id=76881

【申込締切】令和4年1月7日(金)

【参 加 費 】無料

【主  催】京都工芸繊維大学 産学連携協力会

【共  催】京都工芸繊維大学 産学公連携推進センター

【プログラム】

シーズ紹介① 自然生態系の生物種間相互作用に学ぶ捕食者由来ケミカルを活用した新規ハダニ忌避剤

講師:応用生物学系 秋野 順治 教授

 広範な農作物に深刻な被害をもたらすハダニ類に対し、その防除を目的とする数多の殺ダニ剤が開発されてきましたが、ハダニ類が持つ高い薬剤耐性獲得能力のためその効力は持続せず、現状では絶望的な鼬ごっこが続いています。私たちの提案は、ハダニ忌避剤として、捕食者との遭遇回避の鍵刺激としてハダニが検知・利用する捕食者由来化学成分を利用するもので、絶望的競争に終止符を打つゲームチェンジャーとなることが期待できます。

 

シーズ紹介②"菌対外"にスペルミジンを排出する乳酸菌株

講師:応用生物学系 鈴木 秀之 教授

 スペルミジンが健康長寿の伸長に効果のあることが注目されています。人は体内でスペルミジンを生合成できますが、その合成能は加齢に伴って低下します。そのため、健康長寿には食品中のスペルミジンや腸内細菌の産生したスペルミジンを利用することが大切です。私達が松ヶ崎に伝わる菜の花漬から単離した乳酸菌Bacillus coagulans YF1株は、グルタミン酸から生合成したスペルミジンを菌体外に排出することが明らかとなった初めての乳酸菌です。この菌株は胃酸に耐えて生きたまま腸に届く芽胞を形成するという特徴を併せ持っているため、プロバイオティクスとして利用することなどが期待されます。

 

シーズ紹介③ カイコガ絹合成器官抽出液を利用した新規タンパク質合成系の提案      

講師:応用生物学系 長岡 純治 准教授

 医薬品などに用いる有用タンパク質は、複雑・不安定であり、複数種を同時に、短時間・安価に合成することは困難でした。今回、安価・安定的に入手可能なカイコガ絹タンパク質(フィブロイン)合成器官の抽出液を基盤に、転写・翻訳共役型無細胞タンパク質合成系を開発しました。加えて、昆虫感染ウイルスの一部配列を利用することで、DNAを設計図としたタンパク質合成の効率が飛躍的に改善されましたので、面倒な遺伝子組換え実験や細胞培養から開放されました。今後さらに、様々なタンパク質相互作用、遺伝子発現などの解析ツールとして応用活用されることも期待できます。

 

<お問い合わせ先>

  京都工芸繊維大学 研究推進・産学連携課

  Email:chizai[at]jim.kit.ac.jp(※[at]を@に変換してください)

  Tel:075-724-7039




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