▼詳細
■研究の概要
センシング材料において、数多くの化合物が混合している状態から対象化合物を選択的に認識する必要があるため、特定の"化学構造"を認識するケミカルプローブが数多く開発されてきました。しかし、従来の単純な"化学構造"だけを認識するアプローチでは、類似の"化学構造"を持つ化合物を選択的に認識することが非常に困難となっております。そこで本シーズでは、"分子の大きさ"も同時に認識することが可能となれば、新規なバイオセンサーの開発につながると期待しております。しかしながら、これまでに"分子の大きさ"を認識するような機能性材料の報告例はありませんでした。本シーズの基盤材料であるブラシ状ポリフェニルアセチレンが側鎖ポリマーの"分子の大きさ"に依存し、主鎖ポリマーの吸収色を変化させることを見出しており、この材料を基に機能性官能基を導入することでセンシング材料の創製を目指しております。