▼詳細
■研究の概要
近年、琵琶湖では微生物の分解を受けにくい難分解性有機物の増加が問題となっています。我々はこれまでの研究で琵琶湖における難分解性有機物は、フミン物質及び藻類由来有機物の一部であることを明らかにしています。成層期における琵琶湖北湖のフルボ酸様蛍光物質濃度は、表層よりも底層水で高く、底質からのフミン物質溶出などの可能性が考えられます。本研究では底質フミン物質の起源と湖底での物質循環システムの解明を目的として、琵琶湖底質から堆積層別にフミン物質を単離し、その化学特性や蛍光特性を解析しました。