■研究の概要
言語機能を失った高齢認知症者や障がい者の方の情動を脳波、心電といった生体信号から推定し、健常者とのより良いコミュニケーションの実現を目指します。そのためには高齢者や障がい者の方に受容され日常的に使用可能な柔らかい脳波、心電のセンサが必須になります。そこでシリコン樹脂からなる脳波の乾式電極ホルダーを縫い込んだテキスタイル帽と心電計測のための銀糸電極を編み込んだアンダーベストからなるスマートテキスタイルセンサを製作しました。さらにそれにより収集されたデータを、深層学習技術の一つであるLongShortTermMemory(LSTM)を用いて処理することで、95%の精度で感情価が推定できることを示しました。