▼詳細
■研究の概要
自動車の高度化・高機能化に伴い、多数のセンサやアクチュエータが搭載されるようになってきています。これらのセンサやアクチュエータが接続される車載制御ネットワークにおける通信規格として経済的なバスネットワークを構築できるCAN(ControllerAreaNetwork)が広く用いられています。しかしながら、一つのバスネットワークに接続できるCANノード数は制限されますので、更なる高多重化が求められています。また、共有伝送媒体に多数のCANノードが接続したときには通信リンク当たりの伝送速度が低下するため、更なる伝送速度の高速化が求められます。また、CANネットワークに直流電力を重畳してCANノードに給電可能であれば、自動車内の電力線を低減することができます。本提案技術を用いることで、経済的にCANネットワークの高速化・高多重化・電力重畳化が達成でき、車載制御ネットワークのサステナブルな省線化が実現できます。