▼詳細
■研究の概要
Ti-6Al-4V合金を代表例とするα+β型チタン合金は比強度(強度/比重)が高く、また耐食性にも優れているため、航空宇宙産業で多用されています。しかし、チタン合金には耐摩耗性に劣り、焼つきが生じやすいという固有の問題があります。この問題を克服するためにガス窒化などの表面硬化処理をチタン合金に施すと、耐摩耗性が改善する一方で疲労強度が大幅に低下します。以上を背景として、チタン合金のさらなる用途拡大を目指し、耐摩耗性の改善と同時に疲労強度を大幅に向上可能な新しい複合表面改質法を開発しました。
(特願2007-30932、特開2008-195994)