▼詳細
■研究の概要
近年、半導体光触媒、金属コロイドなどのナノ粒子、デンドリマーなどの合成高分子の機能が注目され、それらを材料として利用する試みが盛んに行われています。しかし、ナノメートルサイズの微粒子の人体や環境に対する影響はまだ知られておらず、それらの分析方法も確立されていません。また、タンパク、核酸などの生体関連高分子は医療や生命現象の解明において非常に重要であり、その異常が疾病の原因であることが知られていますが、それら分子の分離・分析には非常に時間がかかります。そのため、迅速なナノ粒子や生体関連高分子の分析法の開発が望まれます。
本技術は、顕微鏡下でマイクロメートルオーダーの流路中で発生させたレーザー誘起衝撃波の伝播により液中のナノ粒子・分子をそれらのサイズに依存して移動させることに基づく、迅速・小型のサイズ・分子量測定技術(レーザークロマトグラフィー法)です。概念図を右に示します。