▼詳細
■研究の概要
空中を伝わる超音波は光に比べて伝搬速度が適度に遅く、特に近距離(数mから1m程度以下)での距離と方向の計測が簡便に精度良く行えます。このような超音波を検出するセンサを複数並べてアレイ化することにより、リアルタイムで3次元情報を計測するセンサシステムを構築することができます。近距離における手軽な3次元計測手段は、特に家庭内等でも使用される自律移動ロボットや、乗用車での車庫入れ・縦列駐車時用の周辺立体視覚の提供、あるいはプライバシを侵さないモニタリングシステム等に利用できます。また環境光や熱源、煙等の影響を受けにくいため、災害時の要救護者探索の手段としても効果を発揮します。我々は、このような特徴を生かした超音波計測を行うための、小型のアレイセンサとこれを用いたリアルタイム3次元計測系の研究を行っています。