▼詳細
■研究の概要
ナノ球状超分子構造であるリポソーム(人工細胞膜)は、その球殻となる膜の流動特性(ゆらぎ)がタンパク質等重要な生体分子との相互作用を発現する起源となっており、バイオ工学などの分野への応用が期待されるバイオ材料です。この相互作用に伴う相転移状態の変化はバイオ熱化学反応として検出できると考えられ、リポソームを固体熱化学センサ検知部に良好に固定化することで上記のバイオ熱化学反応検知が可能になるものと思われます。我々はPt薄膜をボロメータ材料として用いた抵抗ボロメータ・ブリッジ回路からなる熱検知センサを作製し、リポソームを表面固定化してバイオ熱化学反応検知を行っています。