▼詳細
■研究の概要
物質や材料にフッ素原子を導入すると、様々な機能が生まれます。
●耐薬品性・耐熱性・耐候性
●撥水撥油性・防汚性・低屈性率・非粘着性
●薬効の増大および選択性の向上
フッ素化合物は、他の元素では見られないフッ素原子に特有な効果によって上記のような機能を発現するため、多分野で幅広く活用されています。医農薬、液晶材料等のほか、最近では燃料電池の電解質膜への応用が極めて期待されており、今後ますます大きな需要が期待される化合物です。しかし、フッ素原子の特異性のために、既存の有機合成手法では、目的のフッ素化合物を調達することがしばしば困難です。我々はこの点に着目して、より安価な材料から、様々な分野のニーズに応えられるような高付加価値のフッ素中間体をより簡単に合成する手法の開発を行っています。