■研究の概要
フィルムでは通常圧電効果を示さない汎用プラスチック(ポリスチレン)からなる超極細疑似圧電繊維膜を世界に先駆けて開発しました。当該繊維膜は、圧電材料の圧電特性に類似した疑似正圧電特性および疑似逆圧電特性を示します。従いまして、ヒトや動物などの生体向け、もしくはソフトロボット向けの超軟質圧力センサの新材料としての応用が期待されます。また当該繊維膜は、安価な汎用プラスチックであるポリスチレンが材料であるため、超軽量かつ軟質、優れた特性の圧力センサが安価かつ大面積で製造できる可能性があります。さらに、ポーリングなどの後処理を要しないため、製造工程の省工程化や省エネルギー化が期待されます。