■研究の概要
本研究は、組み立て分解が可能な、小径木材を組合わせた骨組システムの開発です。このシステムは、通常の木造建築では使用しない小径木材を互い違いに組合わせてボルトのみで接合して骨組を作ることができます。ボルト以外は釘や他の金物を使用しないため、部材の加工はボルト孔を開けるだけの簡単なもので、ボルトを外せば1本の部材に戻り再利用が可能となります。このシステムは、家具から小中規模の建物まで応用可能で、次の特徴があります。
①小径材を用いることができるので、間伐材が使えて扱いやすいです。
②ボルトで留めているだけなので、再利用が容易で断面欠損が少なく強度を維持できます。
③単純な接合システムで効率よく力を伝達できます。
④部材やボルトの大きさや本数を調整することで、インテリアから中規模建築まで利用可能です。
⑤セルフビルドが可能なので、子供から大人までものづくりを楽しめます。